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設備管理(ビルメン)において、資格の有無は年収やキャリアアップにつながる大切な要素です。設備管理に関連する資格の種類についてまとめています。
設備管理業界では、資格が重要視されています。資格があることで、できる仕事の幅も広がりますし、手当がついて年収がアップしたりします。設備管理に関係する資格としては、第二種電気工事士、電気主任技術者、建築物環境衛生管理技術者、エネルギー管理士 、ボイラー技士、危険物取扱者乙類4種、第三種冷凍機械責任者、消防設備士など多数の資格があります。これらの資格は、試験を受けて取得するのが一般的ですが、中には、研修や講習を受けることで免状が交付されるものもあります。
設備管理の現場において一般的に「三種の神器」と呼ばれている資格があります。建築物環境衛生管理技術者(ビル管)、第三種電気主任技術者(電験三種)、エネルギー管理士(エネ管)の3つの資格です。
建築物環境衛生管理技術者は、通称、ビル管理士、ビル管と呼ばれている資格です。この資格は、一定の基準を満たした建物に対して必要な資格で、取得すると、オフィスビルや学校、興行場、娯楽施設、商業施設、図書館、博物館などの建築物において、建築物を維持・管理するための計画を立てたり、その計画を実行するための指揮監督などを行うことができます。
この資格の取得のためには、実務経験を2年以上積んで試験を受けるか、総受講時間101時間(連続して3週間弱)の講習会を受講して全過程を修了し、修了後の考査に合格する必要があります。
建築物環境衛生管理技術者は、日本建築衛生管理教育センターが試験・講習の実施を行っています。試験日程などは日本建築衛生管理教育センターのHPをご確認ください。
電気設備の維持、運用に関する監督を行うことができる電気主任技術者。第一種、第二種、第三種あるうち、電圧5万ボルト未満の電気工作物の工事や維持、運用に関する保安の監督ができるのが、第三種電気主任技術者です。
第三種電気主任技術者の試験の合格率は9.1%と難易度が高いこと、資格を保有している退職者に対して新規の有資格者が少ないことなどから、人材が足りず、業界内の多くの会社で求められている資格だといわれています。
電気主任技術者試験は電気技術者試験センターによって行われています。公式HPでは過去の問題なども開示されているので、受験される前には必ずチェックしておきたい項目となります。
第一種エネルギー管理指定工場において、電気や燃料などのエネルギーの使用を合理化するための改善や監視などの業務を行うのがエネルギー管理士の仕事です。エネルギー管理士になるには、「熱分野」か「電機分野」どちらかを選択して受験をするか、6日の講義と1日の修了試験がセットになった研修を受講する必要があります。
受験資格に制限はありませんが、試験合格のみではエネルギー管理士の免状を発行してもらうことはできません。試験の合格証書と、1年の実務経験を会社が証明した証である証明書がそろうことでエネルギー管理士の免状発行がなされます。
エネルギー管理士の資格は省エネルギーセンター(ECCJ)により発行されています。資格の発行のほか、省エネに関する活動支援やコンサルティングを行っており省エネを通じた社会貢献を掲げている組織です。
ビルメンテナンスの仕事をする上で、この3つの資格を持っていると、資格手当がついたり、昇格や転職にも役立つといわれています。とくに、ビル管と電気主任技術者の資格は、設備管理の知識を深めることができ、仕事の範囲も広がるのでおすすめです。
どの資格も設備管理の実績が必要だったり知識を求められることがあるので、未経験の方は第二種電気工事士といった3種の神器と比べると難易度が低いと言われる資格から取得し、実務経験を積みつつ上記資格にチャレンジしていくと良いでしょう。
電気設備の工事を行う電気工事士。第二種電気工事士は、一般住宅や小規模店舗など、600ボルト以下の電圧で受電する場所の電気設備工事を行うことができます。「ビルメン4点セット」と呼ばれる資格のひとつです。
一定規模の物件の設備管理を行う場合、資格を活かした業務の発生頻度は限られますが、知識として活きるので取得しておきたい資格と言えます。
電気工事士の資格は、電気主任技術者と同じ電気技術者試験センターによって提供されています。
設備管理・ビルメンに関する資格は上記以外にも多数存在しています。専門性の高いものなどもあり、すべての現場で役に立つ資格ばかりではありませんが、新しい仕事につながるなど、自らの価値を高めることにはつながるはずです。
設備管理の業務を行う上で、先述した「第二種電気工事士」に以下の3つの資格を含めた資格を「ビルメン4点セット」と呼び、はじめに取得が推奨されている資格です。
取得することで、消防法で定められている第4類危険物の引火性液体(ガソリンや灯油)を取り扱えるようになります。様々な現場で求められる資格であるため、取得者に対する需要は高いと言える資格でしょう。日常生活でも馴染みのある石油類ということもあり、未経験からでも理解しやすいため、はじめに取得を目指す方も多い資格です。
ボイラーを利用する冷暖房機器や給湯機器を取り扱ううえで求められる資格です。オフィスビルやホテル、病院、大型の商業施設など、常にボイラーを稼働させる必要のある現場も多く、取得することで働くことができる現場の幅が広がる資格です。
試験の頻度は2級が毎月1回、1級では2ヵ月に1回程度と、実施頻度が高いのも特徴です。
しかし、取得を目指すにあたり、筆記試験に関して受験資格はありませんが、実務経験がない場合には、別途実技講習を受ける必要がある点には注意が必要です。
建物施設に設置されている空調機器、冷凍庫といった設備の保守点検・管理を行うために必要な資格です。試験の難易度としては4点セットの中で最も高い(令和2年度の合格率18.3%*)とされています。受験機会が年1回(11月)と少ないため、取得を目指す際には他資格との受験タイミングとの兼ね合いも確認しておくようにしてください。
※参照元:「令和2年度 高圧ガス製造保安責任者試験等結果(知事試験)
出願者数・受験者数・合格者数・合格率一覧表」
(https://www.khk.or.jp/Portals/0/khk/exam/2020/PassingRate/R2-chiji-PR.pdf)
ザイマックスグループでは「ビルメン4点セット」からさらに上位資格である「三種の神器」の取得を推奨しており、そのための環境づくりを行っています。
実際に、未経験で入社した先輩社員にも、入社後に「三種の神器」と呼ばれる、建築物環境衛生管理技術者(ビル管)、第三種電気主任技術者(電験三種)、エネルギー管理士(エネ管)を取得される方が多くいます。
「ビルメン4点セット」の取得に関して、未経験から挑戦するはじめのステップとして前向きに捉えていますが、ザイマックスグループとしては、そのステップからさらに難易度の高い資格取得(三種の神器)を目指していただきたいと考えております。
ザイマックスグループでは、社員の資格取得に向けて、特定の資格については模試や講習、合宿などを開催してサポートを行っています。資格によって、取得後には報奨金を支給し、資格手当といった補助も用意しています。また、会社からのサポートだけでなく、設備管理の各現場において、既に資格を取得している先輩からアドバイスをもらうことができたり、一緒に資格取得を目指す同僚と問題を出し合ったりと、資格取得を後押しする雰囲気があります。
資格を持っていない状態で入社しても、資格を取得しながら仕事の幅を広げていくことが可能です。資格手当もあり、そちらをモチベーションにして入社後にいくつもの資格を取得される方もいらっしゃるようです。
グループで受託している様々な物件にて、幅広い経験を積みながら、資格を取得することで、より良い設備管理を建物の利用者へ提供していくことができます。
ザイマックスでは、取得した資格の内容に応じて手当が支給されます。こちらでは、その資格手当の一例をご紹介します。
株式会社ザイマックス
東京都港区虎ノ門2丁目10番1号
〇設立(沿革)
*会社の経営陣が、外部機関等からの金融支援を受けるなどにより、自ら自社の株式や一事業部門を買収し、会社から独立する手法。
〇事業展開
設備管理を含む不動産マネジメントを基盤事業に据え、現在全国で約1000棟 の管理実績を持ち、近年も事業規模を拡大し成長し続けています。
マネジメントの対象となる不動産は、オフィスビル、商業施設、ホテル、物流施設など多岐にわたっています。
また、「不動産」と「金融」の融合を掲げて、不動産以外の分野のノウハウや経験を取り入れることで、投資家や企業に対して質の高い不動産戦略を提供しております。
このように、現場から経営代行・資産運用までの不動産経営の様々な要件を一元管理し、総合的な不動産サービスをワンストップで提供できる企業グループです。
〇業務体制
若手からベテランまで年齢不問で採用。また未経験でも業務にキャッチアップするため技能研修センターを設けるなど充実した教育体制を配備。加えて、本社から各現場へサポートも整備しており、長く働いてもらうために労働環境の整備にも力を入れています。
資格取得も奨励しており設備管理のスペシャリストが多数在籍。経験者と未経験者が一緒に仕事に取り組むことで、ベテランから若手に業務ノウハウを引き継ぎ、将来に向けた戦略的な経営を行っています。
〇広域かつ多種多様な管理物件
全国の様々な物件の設備管理を受託しており、各エリアに一定数の受託物件があるため、居住地などを考慮した配属も実現できます。また社員が様々な物件の設備管理に携われることで仕事の幅も広がり、さまざまな知識や技術、経験を身につけることができ、キャリアアップにもつながります。
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