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ここでは設備管理(ビルメン)業界の将来性について、現在の傾向と将来の見通しを一般的に言われていることを含めてまとめており、最後にザイマックスグループの取り組みなどについても記載しております。
引用元:矢野経済研究所「ビル管理市場に関する調査を実施(2020年)」
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2548
ビルメンテナンス業界の市場規模は4兆円前後を推移しており、安定して成長し続けている業界と言えます。2020年は新型コロナウイルスの影響を受けて市場規模縮小を余儀なくされましたが、ビルメンテナンスの仕事は、ビルなどの施設がある限りなくなることはありません。そのため、今後も安定した需要が続いていくと考えられそうです。
2021年のビルメンテナンス情報年鑑によれば、ビルメンテナンス業界の2020年度の売上については、「昨年度をやや下回る」が36.3%、「横ばい」が 25.7%、「昨年度を大きく下回る」が18.0%となり、合計約80%の企業が2020年度の売上はほぼ横ばい、またはそれ以下となる見通しが立てられています。
参照元:ビルメンテナンス情報年鑑「全体傾向」(https://www.kita-bm.com/fread.php?d510802)
ビルメンテナンス業界における30~50歳常勤従業員の中途採用における平均賃金は、ここ数年上昇傾向が続いています。しかしながら、実際に昇給を実施した企業は合計37.0%と、前回調査よりも約10%減少しています。賃金が上昇傾向にある一方、コロナ禍における将来的な業績見通しは厳しくなっており、賃上げに関しては慎重な姿勢を示す事業者が増加している現実があるようです。
参照元:ビルメンテナンス情報年鑑「全体傾向」(https://www.kita-bm.com/fread.php?d510802)
現在、様々な業界で人手不足が課題となっています。これは設備管理においても言えることで、求人数に対して働き手が足りない状態が続いています。
これは、設備管理は縁の下の力持ち的な存在であり、世間一般における認知度が低いことも要因のひとつと言えるかもしれません。設備管理という言葉は知っていても、具体的にどのような業務を行うのかイメージができない、という人も多いのではないでしょうか。
設備管理の仕事は建物内のさまざまな設備の検針や点検、テナント様や来館者といった建物の利用者への対応、各種工事、定期点検などを行う協力会社への対応と、業務が多岐にわたります。そういった業務を分類し、それぞれの業務特性に合わせた人材の登用が進んでいます。
一例として、設備の検針業務や点検の一部をパートタイマーにお任せし、設備管理者にはテナント様や協力会社への対応など、より専門知識や経験が求められる業務に集中するといった形で業務を分け、それぞれに合った人材を登用している物件もあります。
昨今のコロナ禍における設備管理業界の最大の課題は、仕事の受発注の減少です。公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会が実施したアンケートでは、42.9%もの企業で業務が減少・消失したという結果が報告されています。
一方、従業員の募集環境には改善の兆しがみられます。これはコロナ禍における業務の減少や他産業における解雇、雇い止め による人材の流出といった複数の環境変化に起因する可能性が高いでしょう。コロナ禍の状況は常に変化していることから、人材の需給バランス、受発注業務の増減、更にコロナ禍での発注者の求めることは何かなどを正確に把握しながら柔軟に対応することが求められます。
コロナ禍は、多くの事業者に業務の減少や消失をもたらし、大きな影響を及ぼしましたが、その一方で、コロナ禍をきっかけに業務の見直しや改善を図り、新たに消毒・防疫業務を開始した事業者も多く見られます。
参照元:ビルメンテナンス情報年鑑「コロナ禍緊急調査」(https://www.kita-bm.com/fread.php?d510802)
設備管理(ビルメン)の業界が人手不足であることは分かりましたが、そもそも現在がどのような働き方をしているか把握しておく必要があります。設備管理大全では、年収や転職可能な年齢の情報をはじめ、先輩社員の声など現場の実情に即した情報を発信しています。
設備管理(ビルメン)の仕事を知るうえで参考にしてみてください。
実際に設備管理の仕事で活躍しているザイマックスの社員の方々にインタビュー。そもそも、どういった経緯で転職をし、今はどのような思いを抱えて仕事されているのか。年齢、経験、スキル、それぞれ異なる方々にインタビューをしています。ご自身の境遇に近い方のエピソードが見つかるかもしれません。
転職にあたって気になるポイントの一つが年齢です。業界によっては一定の年齢を超えてしまうと転職が難しいケースもありますが、設備管理(ビルメン)の転職においては、30代・40代からでもチャレンジできます。インタビューでも紹介されていますが、実際に30代・40代で転職するにあたって気をつけたいポイントもまとめています。
経験、年齢といった条件の部分がクリアできたら、必ず確認したいのが年収です。自分に合った職場でも、安定した収入が得られなければ意味がありません。設備管理の仕事に就くにあたり、年収の相場は事前に把握しておきましょう。
様々な業界でITの利用が進んでおり、設備管理の現場においてもITの導入がなされ、設備管理者の業務負担の軽減や、業務の効率化に繋がっています。
例えば、定期的に設備が設置されている場所に赴いて、状況をメーターの目視確認でチェックしていたところにWEBカメラを導入し、遠隔で状況確認をできるようにし、業務にかかる時間を減らすことで効率化に繋げる取り組みなどがあります。
効率化だけでなく、不具合が発生したときの映像を蓄積し、パターンを分類してマニュアル化することにより、特定の設備員への業務の属人化を防ぐことにも役立ちます。こういったIT機器の導入が様々な物件で進むことにより、これまで点検等に割かれていた時間を別の業務に充てられることで、建物の利用者へより良い設備管理を提供できます。
都市部にて一部開発が進んでいて、ビルの建設がなされている場所もありますが、人口減少、少子高齢化といった世の中の潮流により、開発は一定落ち着くかもしれません。
一方でこれまでに建てられた建物と、その建物を利用する人がいる限り、設備管理の仕事がなくなることはありません。
上記のIT化によって、IT機器等で実施できる業務は増えていくと思われますが、設備員にしかできない業務もたくさんあり、そこに注力することによって、より質の高い設備管理を提供できます。上記のようにIT化などによる変化は今後も続くと言えますが、建物の利用者の快適な暮らしやビジネスを支える、重要な役割を担うことに変わりはなく、今後も設備管理者へのニーズはあると言えるでしょう。
ザイマックスグループでは今後も社会からの設備管理に対するニーズはあると考えており、既存社員の定着を図るための労働環境、教育体制の整備やITの導入による業務の効率化を図ることによって、より品質の高い設備管理を提供できる体制を整えています。
具体的には、未経験から業務にキャッチアップするための各現場における教育体制を整えるだけでなく、本社から各現場へのサポート体制の構築により、バックアップ体制を整え、社員の定着や経験、技術力の向上を図っています。
更に、経験を積んだ社員により長く働いてもらうために、定年後の再雇用制度を設けています。
また、ITの導入については、物件ごとに導入の度合は異なるものの、ウェブカメラやセンサーを設置して、異常や不具合があった場合には通知が届くようにするなど、設備員の工数を減らし、よりパワーを割くべき業務へ注力してもらうといった工夫を行っています。
未経験で設備管理の職につくことに対して不安を感じる方もいらっしゃると思います。ザイマックスグループでは個別相談会を開催しておりますので、そこで気軽にご質問をいただくことも可能です。興味がある方は、ぜひ個別相談会にもご参加ください。
引用元:ザイマックス公式HP
https://www.xymax.co.jp/
ザイマックスグループは株式会社リクルートビルマネジメントを前身として2000年に独立。設備管理を含む不動産マネジメントを基盤事業に据え、現在では不動産に関わる幅広い事業を手掛けています。設備管理においては若手からベテランまで年齢を問わずに採用し、未経験から業務にキャッチアップするための各現場における教育体制を整えています。それだけではなく、本社から各現場へのサポート体制の構築によりバックアップ体制を整備しつつ、長く働いてもらうために労働環境の整備にも力を入れています。全国規模で施設の設備管理を行い社員の居住地なども考慮してエリア、配属先を決定しています。資格取得も奨励しており設備管理のスペシャリストが多数在籍。経験者と未経験者が一緒に仕事に取り組むことで、ベテランから若手に業務ノウハウを引き継ぎ、将来に向けた戦略的な経営を行っています。
ザイマックスでは個別相談会を開催しておりますので、設備管理にご興味のある方はぜひ一度ご参加ください。まだ転職を決めたわけではなく、まずは話を聞いてみたいという方でも歓迎しております。
株式会社ザイマックス
東京都港区虎ノ門2丁目10番1号
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